3パターン

今年最後はホテル事業での絵画提供でした。
各部屋のクロスの柄に合わせて一部を切り取った形をモチーフにしました。
企画もしましたが、他との差別化には家具では利便性が第一で快適さが問われますが
やっぱりビジュアル的(装飾、色など)なところで
無意識的に働きかけると違うのではないかと思います。

さっき見たものを違う場所で流用してたり、
必然的に揃えるという計画的な行為は利用者側からすると整理された情報になり
過ごす、という空間にいては特に大事なことなのではないかと思います。

このことはアートというより職業作家として頭7割感覚3割で制作しています。
元のクロスを掲載できないのが悔しいですが、ベタ刷りの柄でした。

1枚目:優しい雰囲気を出すのにぼかしてから半乾きで、霧吹きをかけ、再度半乾きで拭き取ります。



その上から手直ししたら柄を抜きで表現していきます。完成↓


 とにかく重ねて重ねてひたすら抜きにして、ドロッピングで全体の雰囲気を出しました。





2枚目:水墨画調にするため吸水タイプの下地をキャンバスに塗布します。
これのおかげで、膠を扱うことが減って重宝しています。
ホルベイン、アブソルバン  https://holbein-shop.com/?mode=grp&gid=1797706




キャンバスを縦に横に揺らして、また霧吹きかけたりしました。



そして鳥を描いて完成↓






3枚目は色々割愛しますが、一部はこんな感じでモノトーンの猫をイメージしたもの。
紙を剥がしたテクスチャーつけています。




一度に納品なので、すべて違う手法、表情になるようにしたつもりです。
若かれし頃に沢山描いた水墨画、今でも仕事で役に立つとは思ってもいませんでした。
完全なクライアントワークも沢山の学びがあります。




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