下地についてと工程

 下地について油絵か水性系の絵の具かで色々変わってきますが

ここではアクリル絵の具の場合での下地紹介になります。


ジェッソって?という方に・・・


紙、生地、粘土、コンクリート、石、皮などの面にアクリル絵

の具を描きたい場合の下地材として売られています。

私はよくこちらの2社の下地剤を使用しています。


ホルベイン社のGESSO 微粒子タイプS主成分は炭酸カルシウム(体質顔料)

バニーコルアート社のリキテックス ジェッソは主成分を炭酸カルシウムととチタニウムホワイトを主成分としています。


簡単にいうとチョークのようなもので石灰石からできていて、

ここに更なる発色のためチタニウムホワイトを混合したり粘り

を調整しているようです。


古くの技法や、油絵の際には白亜地(チタニウムホワイトに膠

を混ぜて作る)などもありますが、何せ煮詰めたり時間を置い

たりとにかく手間がかかり、大変ですのであまりおすすめはし

ません。しかし平滑で美しく、吸収素材なので油絵だったり水

性でも優しい表現はできそうです。



作業工程をご紹介


いろいろな素材を使いますが、私はキャンバス11号生地にジ

ェッソを塗布したり、パネルにそのまま重めのテクスチャで重

ね塗りします。


やすりをかけてを3回ほど繰り返します。それでもキャンバスや

木の目が気になる場合は、パネルにそのままジェッソメディ

ウムを2:1で混ぜてローラーで塗布します。


混ぜる道具なり身の回りのものが料理道具に置き換わってきま

した。勿体ないのでヘラを多用していますw





それでも3回はやすりをかけていかないと綺麗にはなりませ

ん。この辺りの程度は個々の好みによります。


たまたま壁画制作の際にサンダーを使うので購入したものを使

ってます。2台目ですが小ぶりで意外と使いやすです。ブラッ

クアンドデッカー 10.8V GoPak コードレス サンダー 


ただし強弱の機能がないので常に一定のサンディングです。と

はいえ最後はやっぱり手。小口などは手でやりましょう。





最終的にはこのリキテックス社のジェッソの滑らかさが一番平

滑になるので、最終的には垂れ流しに近い形で塗布します。

石膏を扱った方はわかると思いますが若干クリーム色のような

気がします。


乾燥すると真っ白になるのですが少し違和感あっても問題あり

ません。




リキテックスの方が滑らか、ホルベインは微粒子でも少しざら

つきが感じられますが、好みですので一度小さい容量のものを

試すのがベストだと思います。




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